Hypersensitivity syndromeに低ガンマグロブリン血症を伴った1型糖尿病

書誌事項

タイトル別名
  • ショウレイ ホウコク Hypersensitivity syndrome ニ テイガンマグロブリン ケツショウ オ トモナッタ 1ガタ トウニョウビョウ

この論文をさがす

抄録

症例は40歳, 女性. 1型糖尿病を10年前に発症し, カルバマゼピンによるhypersensitivitysyndrome (HS) により全身の皮疹, 著明な低ガンマグロブリン血症, 敗血症を来し入院. リンパ球幼若化試験ではT細胞機能の低下を認めた. さらにリンパ球サブセットではB細胞数減少を認めた. カルバマゼピンの中止により皮疹は軽快した. それに伴いガンマグロブリンは増加し, 敗血症も改善したことより低ガンマグロブリン血症はカルバマゼピンに伴うT細胞機能低下によることが示唆された. 糖尿病性神経障害に対して抗てんかん薬を使用する頻度が少なくない. これらの薬剤を使用するにあたってはHSと低ガンマグロブリン血症の発症に注意を要すると考えられる.

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 46 (11), 869-872, 2003

    一般社団法人 日本糖尿病学会

参考文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ