食品交換表に基づく新たなカーボカウント指導法

  • 黒田 暁生
    大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学
  • 長井 直子
    大阪大学医学部附属病院栄養マネジメント部
  • 小西 祐子
    大阪大学医学部附属病院栄養マネジメント部
  • 山崎 美紀子
    大阪大学医学部附属病院栄養マネジメント部
  • 白波瀬 景子
    大阪大学医学部附属病院栄養マネジメント部
  • 松田 恵里
    大阪大学医学部附属病院栄養マネジメント部
  • 金藤 秀明
    大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学
  • 坂本 賢哉
    大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学
  • 安田 哲行
    大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学
  • 安井 洋子
    大阪大学医学部附属病院栄養マネジメント部
  • 松久 宗英
    大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学
  • 下村 伊一郎
    大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学

書誌事項

タイトル別名
  • Easy Estimation of Carbohydrate Count in Diabetic Diet Therapy Based on Japanese Food Substitution List
  • ショクヒン コウカンヒョウ ニ モトズク アラタ ナ カーボカウント シドウホウ

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抄録

カーボカウントは血糖管理に有用であるが実際の計算法が確立しておらず導入が困難である.食品交換表に基づく食事療法とカーボカウントを融合させて従来の栄養指導の延長として血糖・栄養・体重管理の可能な計算方法の構築を目的とした.食品交換表に準拠した糖尿病15~22単位食1食に含まれる糖質量の簡便な計算法を開発して整合性を検討した.主食以外の糖質量はエネルギー設定にかかわらず1食約20gであり糖質量は主食量で規定されていた.このため主食以外を20g,主食に含まれる糖質量は重量の米飯40%,パン50%,ゆで麺20%と計算して1食の糖質量を算出した.真の糖質量との差は,いずれの単位食でも90%以上の確率で±10g以内に算出できた.食品交換表では副食に含まれる炭水化物量は1日量でエネルギー設定にかかわらず約50gであった.本法により医療従事者,患者ともに容易にカーボカウントが行え,従来の食品交換表を用いた食事指導の延長として有用な方法と考える.<br>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 53 (6), 391-395, 2010

    一般社団法人 日本糖尿病学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (8)*注記

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