わが国における糖尿病診療と教育活動の実態 (第4報)

書誌事項

タイトル別名
  • The Actual State of Medical Practice, Treatment and Patient Education in Diabetes Based on a Questionnaire Study in Japan (Report 4)
  • コメディカルコーナー わが国における糖尿病診療と教育活動の実態(4)2002年度全国アンケート調査より
  • コメディカルコーナー ワガクニ ニ オケル トウニョウビョウ シンリョウ ト キョウイク カツドウ ノ ジッタイ 4 2002ネンド ゼンコク アンケート チョウサ ヨリ
  • ―2002年度全国アンケート調査より―

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説明

わが国の糖尿病診療の実態を把握するべく, 1972年から10年間隔で合計4回実施したアンケート調査成績を比較した. アンケート調査は, 過去3回の調査に準じ, 糖尿病に関心が高い全国1,834の医療機関を対象に実施した. 糖尿病の診断に関しては, 20年前も今回も75 g経口ブドウ糖負荷試験と日本糖尿病学会の判定基準が大半を占めた. 血糖の自己測定の導入率は今回が99%, 対象患者数は1施設当たり平均147.5名と著しい増加であった. 過去30年間, 糖尿病専門外来と糖尿病教室の実施率は高く, 日本糖尿病協会所属の友の会を有する施設の割合も増加したが, 診療所や開業医家など会員数が少ない施設の増加が目立った. 診療所や開業医家では, スタッフ不足から教育活動が困難な様相を示した反面, 病診連携システムの導入率は54%と高率であった. 以上より, 糖尿病の診療では病診連携システムの導入により, 教育活動の充実を図ろうとする動向が示唆された.

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 48 (4), 263-268, 2005

    一般社団法人 日本糖尿病学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (12)*注記

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