インスリンカートリッジ製剤の落下試験による破損状態とその防止対策の検討
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- コメディカルコーナー ゲンチョ インスリンカートリッジ セイザイ ノ ラッカ シケン ニ ヨル ハソン ジョウタイ ト ソノ ボウシ タイサク ノ ケントウ
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落下によるインスリンカートリッジの破損状態を試験し, ディバイスの改良点を見出す目的で落下試験を実施した. 製剤別破損率は, カートリッジ製剤R注(150単位)が13%で, カートリッジ製剤R注(300単位)が14.2%とカートリッジ製剤R注(300単位)の方が, 落下姿勢別破損率は縦(4.6%)より横(10.8%)の方が, 落下距離別破損率は50cm(4.2%)より100cm(11.3%)の方が有意に高かった. しかし, 専用ケースに入れた場合の破損例はいずれの条件下でもなかった. したがって落下による破損防止対策は, 落下させないための方法を講じ, 落下させた場合はカートリッジの点検を指導するという注意点を指導すること, 机上に置いたペンが回転して落下しないように注入器の形体上の工夫を施すこと, 落下してもガラスより破損しにくい材質を検討するという製剤上の改良などが挙げられる. そこで注入器の形体上の工夫のひとつとして, 回転防止グリップを考案した. このグリップを装着することで, 傾斜角度24. まで回転を防止し, 患者の使用感調査でも安定したグリップ感を得たことから, 適正なインスリン自己注射を実践する上で極めて有用と考えられる.
Journal
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- Journal of the Japan Diabetes Society
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Journal of the Japan Diabetes Society 45 (2), 127-132, 2002
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204904664576
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- NII Article ID
- 10008362362
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- NII Book ID
- AN00166576
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- ISSN
- 1881588X
- 0021437X
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- NDL BIB ID
- 025094581
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
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