炭水化物摂取量簡易計算表の開発とその妥当性の検証

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タイトル別名
  • Development of a Simple Tool for Monitoring Carbohydrate Intake and Its Validation

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説明

<p>2型糖尿病をはじめとした生活習慣病の管理には正確な食事摂取量の把握が必要である.一方,栄養摂取量の推定には専門的知識が必要で,コストや時間がかかる.そこで,非専門医でも短時間で平均的な炭水化物摂取量を見積もることができる炭水化物摂取量簡易計算表(簡易表)を作成した.若年健常者10名を対象に,目安法および写真法による食事記録を7日間依頼し,これを比較基準として,簡易表により推定された炭水化物摂取量の妥当性を評価した.2方法間の総炭水化物摂取量,ごはん摂取量はともに有意な正の相関を認めた(r=0.709,p=0.022およびr=0.730,p=0.017).Bland-Altman分析にて簡易表による総炭水化物摂取量算出は食事記録と互換性があることが確認された.以上の結果より,本簡易計算表は簡易的に炭水化物摂取量を見積もる方法として利用できることが示唆された.</p>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 61 (3), 126-134, 2018

    一般社団法人 日本糖尿病学会

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