食品の摂取順序を重視した糖尿病栄養指導の血糖コントロール改善効果

  • 今井 佐恵子
    大阪府立大学総合リハビリテーション学部栄養療法学科
  • 梶山 静夫
    梶山内科クリニック 京都府立医科大学内分泌糖尿病内科

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of 'Eating Vegetables Before Carbohydrates' on Glycemic Control in Japanese Patients with Type 2 Diabetes
  • ショクヒン ノ セッシュ ジュンジョ オ ジュウシ シタ トウニョウビョウ エイヨウ シドウ ノ ケットウ コントロール カイゼン コウカ

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抄録

私達は7年前より,従来の「糖尿病食事療法のための食品交換表」1)(以下,食品交換表)を使ったカロリー計算・単位計算ではなく,食べる順番を重視し,「毎食最初に野菜をよくかんで食べること」を食事療法の基本とした糖尿病の患者教育を実施している.「食品の摂取順序」が,食後血糖値,インスリン分泌量,消化管機能に影響を与えると推察されるが,これまで糖尿病患者における臨床研究のエビデンスは報告されていない.本稿では,2型糖尿病患者に対し,食品の摂取順序に重点をおき,毎食野菜から摂取する独自の栄養指導が,食後血糖値および長期の血糖コントロールに与える影響について概説したい.<br>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 55 (1), 1-5, 2012

    一般社団法人 日本糖尿病学会

参考文献 (11)*注記

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