インスリンアナログ製剤の変更による血糖変動の改善を持続血糖モニターにて観察しえた膵性糖尿病の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Pancreatic Diabetes Successfully Treated by Another Insulin Analogue and Visualized by Continous Glucose Monitoring
  • ショウレイ ホウコク インスリンアナログ セイザイ ノ ヘンコウ ニ ヨル ケットウ ヘンドウ ノ カイゼン オ ジゾク ケットウ モニター ニテ カンサツ シエタ スイセイ トウニョウビョウ ノ 1レイ

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抄録

61歳男性.2007年切除不能膵癌と同時に糖尿病を指摘された.膵癌には集学的治療が奏功していた.2008年より二相性インスリンリスプロ(ヒューマログミックス50®)が開始されたが,2010年より早朝の低血糖を認め入院となった.空腹時血中免疫反応性インスリン(IRI)は2150 μU/ml,抗インスリン抗体も83.8 %と上昇していた.持続血糖測定(CGM)では,早朝の低血糖及び日中の高血糖を認め,日中の血糖変動が激しかった.インスリンアスパルト(ノボラピッド®)に変更後,日中の血糖変動から改善した.本例は膵癌による膵性糖尿病に対してインスリン投与中の血糖悪化について,インスリン変更による改善過程をCGMにて詳細に観察できた貴重な症例と考えられため報告する.<br>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 55 (9), 717-721, 2012

    一般社団法人 日本糖尿病学会

参考文献 (16)*注記

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