病棟の生活にリハビリテーションを取り入れて

書誌事項

タイトル別名
  • Introduction of Rehabilitation Program into Hospital Ward Life of Convalescent Patients
  • 看護研究報告 病棟の生活にリハビリテーションを取り入れて
  • カンゴ ケンキュウ ホウコク ビョウトウ ノ セイカツ ニ リハビリテーション オ トリイレテ

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抄録

患者は毎日, 理学療法士 (以下PT) の指導で, 個人対応のリハビリテーション (以下リハ) を行っている。しかしPTの行うリハは一日の中でわずかな時間でしかなく, 例えば訓練室で歩行訓練まですすんでいる人が, 病棟では車イス生活になっているのが現状である。そこで, 訓練室でのリハ状況を観察把握して, 病棟でのリハ目標を設定し実施した。病棟の生活に訓練室でのリハを取り入れ, 病棟全体での取り組みとした。訓練室への患者の送迎時に, リハ状況をみながら, PTに患者の介助方法, 留意点など質問し, 意見交換した。これにより患者をいろいろな視点でとらえることが出来るようになり, 訓練室と病棟での動きの差が縮まった。訓練室での動作を取り入れ, 日常生活場面での個人にあった病棟リハ目標を設定し, 統一した介助方法, 関わりで, 訓練をしたことが患者の残存機能を高め, 意欲を引き出し, ADLの維持, 向上につながったと思われる。高齢者は障害と老化が合わさり, 特有な心理状態を呈し, 日常生活動作に支障が生じると挫折感, 無力感が増大する。できないことより, できることに目を向ける介護をすることが, ADLを向上させ, QOLの維持が可能になると考える。

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参考文献 (4)*注記

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