マゴットセラピーを行なった下腿骨折術後感染の1例

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タイトル別名
  • Maggot Therapy for Post-operative Infection After Surgery Distal Tibia and Fibula Fracture
  • 症例報告 マゴットセラピーを行なった下腿骨折術後感染の1例・
  • ショウレイ ホウコク マゴット セラピー オ オコナッタ カタイ コッセツ ジュツゴ カンセン ノ 1レイ

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抄録

症例は73歳,男性,糖尿病で治療中。2006年12月8日に転倒して左脛骨・腓骨遠位端骨折を受傷,12月14日にプレートによる骨接合術が行なわれた。12月23日より熱発,術創部からの排膿を認めプレートを抜去,創外固定とした。開放創のまま創処置を行なったがMRSA感染で難治のため2007年1月26日よりマゴットセラピーを週2回,合計6回行ない,引き続き陰圧閉鎖療法を行なった。一方でピン刺入部感染を生じたため創外固定器も除去してシーネ固定とし,3月20日に踵部から足背にかけて切開・排膿を行なった。4月6日よりこの部に対しても計6回のマゴットセラピーと陰圧閉鎖療法を行なった。マゴットの生存環境を確保するため外固定が不十分となり変形治癒となったが,患肢の切断を回避できた。本法は糖尿病性壊疽などの難治性潰瘍の治療法として注目されており,保険適応になれば日本国内でも普及していくものと考えられる。

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