感冒の東洋医学的病態像(第1報)―147例による統計的検討―

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タイトル別名
  • Profiles of a Cold by Oriental Medicine Approach-Statistical Analysis of 147 Cases Symptom-
  • カンボウ ノ トウヨウ イガクテキ ビョウタイゾウ ダイ1ポウ 147レイ ニ ヨル トウケイテキ ケントウ
  • —Statistical Analysis of 147 Cases Symptom—
  • —147例による統計的検討—

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抄録

感冒147例の東洋医学的病態像を検討した。問診票と東洋医学的診察により,以下の三群に分類して証に合わせた漢方方剤を投与し,発病時期・主訴・自他覚症状・体質などを比較検討した。<br>(1)風寒感冒は42.9%で葛根湯・桂枝湯が多用された。冬季に好発し夏季に少なく,胃弱者や冷え性体質者が多かった。悪寒(主訴に多い)・四肢冷感などの表寒証が特徴的症状で,浮脈以外の他覚症状は少なかった。(2)風熱感冒は46.3%で,銀翹散が多用された。春季に好発し秋季にもみられ,暑がりや壮健体質者がやや多かった。咽頭痛(主訴に多い)・咽頭発赤・熱感・熱感触知・冷水を好む口渇などの表熱証,裏熱証,乾燥症状さらに少数の寒証症状など多彩な症状がみられた。(3)その他は10.9%で駆風解毒湯が多用され寒熱錯雑証と考えられた。

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参考文献 (50)*注記

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