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- 三浦 於菟
- 東邦大学医療センター大森病院東洋医学科
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- 松岡 尚則
- 東邦大学医療センター大森病院東洋医学科
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- 河野 吉成
- 東邦大学医療センター大森病院東洋医学科
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- 板倉 英俊
- 東邦大学医療センター大森病院東洋医学科
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- 植松 海雲
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- 奈良 和彦
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- 芹沢 敬子
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- 中山 あすか
- 東邦大学医療センター大森病院東洋医学科
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- 橋口 亮
- 緑蔭診療所
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- 福島 厚
- 福島歯科医院
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- 小菅 孝明
- 横浜朱雀漢方センター
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- 斉藤 輝夫
- 東邦大学医療センター大森病院東洋医学科
書誌事項
- タイトル別名
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- The Historical Development of Theories on Night Sweat Pathophysiology
- トウカン ビョウタイ リロン ノ シテキ ヘンセン
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説明
盗汗病態理論の史的変遷を中国医書に基づいて検討した。隋代まで,盗汗と自汗の病態は同様であり,主に体表の気虚によって出現すると考えられていた。唐代には,盗汗と自汗の病態の相違性が指摘され,盗汗は熱によって出現するとされた。宋金代には,血虚や陰虚の熱が盗汗を出現させるとされた。金代には,寒邪などの外邪によっても盗汗は起こるとの実証盗汗理論が提唱された。元代と明代の初期には,盗汗は陰虚,自汗は陽虚という学説の完成をみた。明代中期には,盗汗は陽虚でも出現する事があり,病態によって盗汗と自汗を把握すべきだという新学説が登場した。清代には,外邪のみならず湿熱,食積,瘀血によっても盗汗は出現するという実証の盗汗,部位別盗汗病態などの新しい学説が登場した。また温病盗汗は傷寒とは異なり陰虚によるとの学説もみられた。盗汗学説は古きに知恵を求めながら発展したといえる。
収録刊行物
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- 日本東洋医学雑誌
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日本東洋医学雑誌 63 (1), 1-14, 2012
一般社団法人 日本東洋医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204910689920
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- NII論文ID
- 10030029670
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- NII書誌ID
- AN00015774
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- ISSN
- 1882756X
- 02874857
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- NDL書誌ID
- 023518084
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可