<b>骨盤内うっ血症候群に桂枝茯苓丸が有効であった1例</b>

書誌事項

タイトル別名
  • <b>A Case of Pelvic Congestion Syndrome Successfully Managed with Keishibukuryogan</b>
  • 臨床報告 骨盤内うっ血症候群に桂枝茯苓丸が有効であった1例
  • リンショウ ホウコク コツバン ナイ ウッケツ ショウコウグン ニ ケイ シフクレイマル ガ ユウコウ デ アッタ 1レイ

この論文をさがす

説明

<p>骨盤内うっ血症候群は,骨盤内静脈のうっ滞や静脈瘤が原因となり,下腹部痛等を生じる疾患である。下腹部痛を主訴に来院され,左子宮周囲静脈と左卵巣静脈の拡張を認めたことから,骨盤内うっ血症候群と診断,桂枝茯苓丸にて症状が改善した症例を経験したので報告する。<br>61歳女性。主訴は左下腹部痛でNRS9であった。寺澤らの瘀血スコア40点で重症の瘀血状態と診断した。CT 検査にて左卵巣静脈が10mm に,経腟超音波検査にて左子宮周囲静脈が6.0mm に拡張していることから,骨盤内うっ血症候群と診断した。桂枝茯苓丸(7.5g/日)を投与したところ,NRS1,瘀血スコア20点と改善し,6ヵ月で症状消失したため廃薬とした。<br>廃薬後3ヵ月で,再び左下腹部痛にて来院され,桂枝茯苓丸を再投与し改善した。再投与5ヵ月後の造影CT は左卵巣静脈の拡張は10mm から9mm と変化は認めなかった。現在10ヵ月間継続投与中である。</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (9)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ