書誌事項
- タイトル別名
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- <b>Seven Cases of Insomnia Successfully Treated with H</b><b>ochuekkito</b>
- 臨床報告 補中益気湯で不眠が改善した7症例
- リンショウ ホウコク ホチュウエッキトウ デ フミン ガ カイゼン シタ 7 ショウレイ
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説明
不眠に補中益気湯が有効であった7症例を経験した。内訳は,補中益気湯を就寝前に服用した2例,補中益気湯の服用のみで不眠が改善した3例,補中益気湯を追加した2例であった。全症例において「浅い眠り」の訴えがあり,疲れやすい・食後の過度の眠気・日中の眠気など気虚による所見を認めたが,食欲不振などの「胃腸症状は顕著でない」ことが共通していた。また,7例のうち5例では補中益気湯により朝の目覚めが改善した。不眠に用いられる酸棗仁湯と帰脾湯は,いずれも気と血を補う処方であるが,帰脾湯は脾胃や心を補う生薬を多く含み,より虚証に用いるべきと考えられた。<br>疲れやすい・食後の過度の眠気・日中の眠気など「気虚による症状が顕著」であるにもかかわらず,動悸・胸騒ぎ・驚きやすい・健忘・貧血・出血など「心の異常による血虚の症状に乏しい」場合には,浅い眠りや朝の目覚めの改善に補中益気湯が有効であると考えられた。
収録刊行物
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- 日本東洋医学雑誌
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日本東洋医学雑誌 66 (3), 228-235, 2015
一般社団法人 日本東洋医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204911241088
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- NII論文ID
- 130005108245
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- NII書誌ID
- AN00015774
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- ISSN
- 1882756X
- 02874857
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- NDL書誌ID
- 026679617
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可