書誌事項
- タイトル別名
-
- <b>A Case of Palpebral Hemispasm Successfully Treated with </b><b>Orengedokuto</b>
- 臨床報告 黄連解毒湯により眼瞼痙攣が消失した一症例
- リンショウ ホウコク オウレンゲドクトウ ニ ヨリ ガンケンケイレン ガ ショウシツ シタ イチ ショウレイ
この論文をさがす
説明
<p>症例は35歳男性で,主訴は眼瞼痙攣である。特に仕事中に右眼瞼が痙攣するようになり,眼科では異常なしと言われ,漢方治療を希望して受診した。疲れやすい等の気虚を疑う症状と,胸脇苦満の所見から,柴胡桂枝湯や芍薬甘草湯を使用したが改善を認めなかった。証を再検討したところ,体格は中等度以上で筋肉質であり,自覚症状からは虚弱な印象を受けたが,虚証ではなく中間証~実証であると判断した。また眼瞼痙攣は,暑くてのぼせる時に起き,上半身の汗や頭痛の症状を認めていたことから,上焦の実熱証と考え黄連解毒湯を開始した。八週後に眼瞼痙攣が軽減し,六ヵ月後に消失した。頭痛やのぼせの症状も改善した。<br> 眼瞼痙攣に対する黄連解毒湯の報告はこれまでにない。同方剤は実熱証による眼瞼痙攣に対しては効果が期待できると考えられる。</p>
収録刊行物
-
- 日本東洋医学雑誌
-
日本東洋医学雑誌 68 (1), 56-59, 2017
一般社団法人 日本東洋医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204911563008
-
- NII論文ID
- 130005709659
-
- NII書誌ID
- AN00015774
-
- ISSN
- 1882756X
- 02874857
-
- NDL書誌ID
- 027979995
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可