愛媛県における宮崎肺吸虫の自然終宿主について

書誌事項

タイトル別名
  • ON THE NATURAL FINAL HOST OF <I>PARAGONIMUS MIYAZAKII</I> KAMO, NISHIDA, HATSUSHIKA ET TOMIMURA, 1961 IN EHIME PREFECTURE, JAPAN
  • エヒメケン ニ オケル ミヤザキ ハイキュウチュウ ノ シゼン シュウシュクシ

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抄録

愛媛県中部及び南部の各地にて捕獲されたイノシシ9頭, タヌキ37頭の肺臓を検索した結果, イノシシ22.3%(2頭), タヌキ5.4%(2頭) に肺吸虫の感染を認めた。<BR>これらから得られた虫体及び虫嚢内虫卵を形態学的に詳細に観察し, 成虫の卵巣, 皮棘及び虫卵の諸特徴から, 検出された全ての虫体は, 宮崎肺吸虫と同定された。<BR>よって, タヌキを本吸虫の新たな自然終宿主として追加し, そして愛媛県における本吸虫の自然終宿主は, イタチに加えイノシシ, タヌキが存在することが明らかになった。しかし, 感染タヌキは本県中部からは1例も発見できず, サワガニの本虫メタセルカリア感染率の地理的分布とは一致しなかった。

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