冷えにより症状が悪化した過活動膀胱患者への漢方薬の効果に関する検討

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タイトル別名
  • Effect of Kampo Medicine (Japanese Herbal Medicine) for Overactive Bladder which Got Worse by Coldness
  • 臨床報告 冷えにより症状が悪化した過活動膀胱患者への漢方薬の効果に関する検討
  • リンショウ ホウコク ヒエ ニ ヨリ ショウジョウ ガ アッカ シタ カカツドウ ボウコウ カンジャ エ ノ カンポウヤク ノ コウカ ニ カンスル ケントウ

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説明

季節性の温度の低下のための冷えによる過活動膀胱患者の症状悪化の現状を把握するため秋季の2ヵ月間に過活動膀胱治療薬である抗ムスカリン剤を処方されていた患者のうち,冷えによる過活動膀胱症状の悪化を訴え,漢方薬を開始した患者を抽出し,その治療状況を調査した。<br>2ヵ月間に抗ムスカリン剤の投与を受けていた過活動膀胱の患者数は258名で,このうち漢方併用は79例31%であった。漢方併用群のうち冷え治療目的で漢方を使用されていたのは,39例49%であった。これらの患者のうち春季になり,漢方薬の効果あり続行21例(53%),漢方薬の効果あり春になり中止10例(25%)となった。両群の患者の平均年齢63±7.3歳と44±11歳には,統計学的に有意な差(p < 0.01)を認めた。抗ムスカリン剤による治療に加えて年齢や季節に応じて漢方薬を併用することで過活動膀胱患者のQOLを高めることができることが示唆された。

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