血清CEA高値を契機に発見された虫垂粘液嚢胞腺腫の2例

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of Mucinous Cystadenoma of the Appendix Incidentally Found in Patients with Elevated Serum CEA Level
  • 症例報告 血清CEA高値を契機に発見された虫垂粘液嚢胞腺腫の2例
  • ショウレイ ホウコク ケッセイ CEA タカネ オ ケイキ ニ ハッケン サレタ チュウスイ ネンエキノウホウセン シュ ノ 2レイ

この論文をさがす

抄録

症例1は85歳, 女性。近医にてCEA9.2ng/mlと高値を指摘され当科紹介となった。CT検査, 超音波検査で虫垂部に嚢胞状腫瘤を認めた。注腸造影検査では盲腸下端に半球状の表面平滑な隆起性病変を認め, 虫垂は造影されなかった。虫垂粘液嚢腫の診断で盲腸部分切除術を施行し, 術後CEAは4.7ng/mlと正常化した。  症例2は74歳, 女性。高血圧, 高脂血症で当科通院中にCEA12.3ng/mlと高値を示し, CT検査, 超音波検査で虫垂部に嚢胞状腫瘤を認めた。注腸造影検査では盲腸に粘膜下腫瘍様隆起を認め, 虫垂は造影されなかった。虫垂粘液嚢腫の診断で盲腸部分切除術を施行し, 術後CEAは1.5ng/mlと正常化した。  いずれも病理検査で虫垂粘液嚢胞腺腫と診断され, 免疫染色ではCEA陽性であった。

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ