胃がん手術後10年以降の再発と異時性多発胃がん

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タイトル別名
  • RECURRENCE OF GASTRIC CANCER AND PRIMARY CANCER OF THE GASTRIC REMNANT WITH INTERVAL OF MORE THAN 10 YEARS AFTER THE INITIAL OPERATION

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胃癌手術後10年以降にみられた胃癌8症例に検討を加えた.切除胃癌占居部位は胃下部または中部で, 術式は全例幽門側胃部分切除R1であった.10年以降の胃癌8例のうち3例は切除胃癌の再発, 5例は異時性多発胃癌と考えられた.再発3例の手術時年齢は20~30歳代の若年で, 切除胃癌の肉眼型はIIcあるいはその進行型, 組織型は未分化型であった.再発形式は2例が断端再発, 1例が局所再発で, 再発までの期間は10~11年であった.異時性多発胃癌5例の残胃の癌は, 肉眼型は浸潤型4例, 限局型1例, 組織型は未分化型3例, 分化型2例で, 切除胃癌と異なる組織型はなかった, また残胃の癌診断までの期間は12~23年であった.

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