婦人科検診からみた働く女性の健康課題

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タイトル別名
  • Working Women’s Health Issues from the Perspective of Gynecological Examinations
  • フジンカ ケンシン カラ ミタ ハタラク ジョセイ ノ ケンコウ カダイ

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抄録

就労女性の環境が大きく変化する中,それに対応した健康管理が求められる。本稿では,婦人科検診を通じ,年代,業種差を含め女性就労者の健康管理上の課題を後方視的に検討した。  月経随伴症状については,月経不順を訴える例が30歳代の教育職と医療職で多く,また月経痛を訴える例が40歳代の医療職で多かった。更年期障害を訴える例は製造職と事務職で多かった。子宮内膜の厚さは,医療職,製造職,事務職で異常が多かった。  これらの異常頻度には業種差が見られ,独特の業務環境やストレスが関与していると考えられた。女性就労者については,性差に加え,年代による疾患感受性,業務環境など,産業医学的観点からのきめ細やかな配慮が必要と思われた。

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