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- 髙橋 祥
- 医療法人たかはし脳外科皮フ科医院脳神経外科
書誌事項
- タイトル別名
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- Importance of Cervicogenic Dizziness
- ケイセイメマイ ノ ジュウヨウセイ
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説明
“めまい”の原因疾患を検討するため,15か月で1,000例のめまい患者を集めretrospectiveに解析した。めまい患者で最多の診断は,頚性めまいで89%を占めた。頚性めまいと診断し,頚部MRIを施行し得た症例の中で最も多い頚椎・頚髄病変は脊柱管狭窄症であり,脊柱管前後径の正確な測定とその診断基準に沿った判定が重要であると考えられた。また頚椎・頚髄病変が根底にあり,さらにめまいを誘発した頚の姿勢への負荷では,その原因が性別や年代により異なっていた。特に,高齢女性の場合,農作業や草取りなどの庭仕事で長時間の前傾姿勢を取ることが誘因となっていたことは特徴的であった。頚性めまいの患者において,頚・肩筋群の過緊張や緊張型頭痛を伴う場合には,筋弛緩薬による是正が最も重要であり,治療により1週間以内にめまいが消失あるいは明らかに改善した症例は90%であった。本研究では,頚椎・頚髄病変が根底にあり,さらに頚に過度の負荷をかけることでめまいが誘発される頚性めまいの重要性について述べた。
収録刊行物
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- 日本農村医学会雑誌
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日本農村医学会雑誌 65 (1), 15-24, 2016
一般社団法人 日本農村医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204915230080
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- NII論文ID
- 130005165044
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- NII書誌ID
- AN00196216
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- ISSN
- 13497421
- 04682513
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- NDL書誌ID
- 027517998
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
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- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可