長期生存した前腕原発表在性平滑筋肉腫肝転移の1切除例

  • 森 隆太郎
    横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 永野 靖彦
    横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 上田 倫夫
    横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 松尾 憲一
    横浜市立大学大学院消化器病態外科学
  • 國崎 主税
    横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 嶋田 紘
    横浜市立大学大学院消化器病態外科学

書誌事項

タイトル別名
  • A Long Survival Case of Liver Metastases from Leiomyosarcoma of the Antebrachium

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説明

症例は79歳の男性で,平成9年,右前腕の皮下型平滑筋肉腫に対し腫瘍切除術,その後切除断端陽性で追加切除術の既往があった.平成15年11月に頸部精査のため施行したcomputed tomography(以下,CT)で肝腫瘍を指摘され,当科を紹介受診した.腹部超音波,造影CTおよびsuperparamagnetic iron oxide(SPIO)造影MRI検査でSegment(以下,S)4/5/8に径35 mm,S8に径15 mmの腫瘍を認め,肝生検所見から前腕皮下原発の表在性平滑筋肉腫の多発肝転移と診断し,肝拡大S4切除,およびS8部分切除術を施行した.術後4年経過し,無再発生存中である.表在性平滑筋肉腫はまれな疾患であり,この中でも皮下型は再発,転移とも高率で予後不良とされる.しかし,転移巣の完全切除により長期無再発生存が得られたので報告した.

収録刊行物

参考文献 (28)*注記

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