書誌事項
- タイトル別名
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- Postoperative Intestinal Obstruction Developed during Observation Period after Surgery for Colorectal Cancer
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説明
<p> 目的:大腸癌術後に発症した晩期イレウスの実態を明らかにし,そのリスク因子を検討する.方法:手術施行後同一入院期間中に発症したものを早期イレウス,退院後に発症したものを晩期イレウスと定義し,当教室で1994~2009年の間に施行した大腸癌初回手術2,434例を対象とした.結果:平均観察期間は45.7か月(標準偏差:28.9か月)であった.159例,6.5%に晩期イレウス発症を認めた.初回発症時期は術後1年以内が54.1%であったが,5年以降の発症も10.7%を占めていた.発症と相関する因子は術式,他臓器合併切除,早期イレウスの既往であった.多変量解析でも術式(骨盤内臓全摘,ハルトマン手術),他臓器合併切除,早期イレウスの既往が独立したリスク因子であった.治療方法では,単純性イレウスでも累積発症回数が増加するに従い手術を必要とする割合が増加した.結語:晩期イレウスは長期にわたる合併症であり,そのリスク因子は骨盤内臓全摘,ハルトマン手術,他臓器合併切除および早期イレウスの既往である.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 49 (10), 935-942, 2016
一般社団法人 日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204918977408
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- NII論文ID
- 130005431701
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可