骨盤内臓全摘術の術後合併症の検討

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  • An analysis of complications after total pelvic exenteration.

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過去11年8か月間に当科で経験した骨盤内臓全摘術12例の術後合併症について検討した. 性別は男性10例, 女性2例で, 原疾患はS状結腸・直腸癌9例, その他の悪性疾患3例であった. 1期手術7例, 2期手術5例で, 5年生存率は72%であった. 術後合併症では骨盤内膿瘍6例, 尿路感染症7例, イレウス5例などが主なものであった. 術後骨盤内膿瘍形成は, 術前からイレウス状態にあったもの, 術中出血量2,000ml以上の症例で多かった. またその予防のためには, 人工肛門などによるイレウス状態の改善と, 腫瘍摘出後の骨盤内死腔の十分なドレナージが必要であると思われた. 尿路感染症については尿管皮膚瘻で多発しており, 回腸導管が望ましいと考えられた.

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