磁気共鳴映像法 (MRI) による筋線維組成の推定

書誌事項

タイトル別名
  • ESTIMATION OF MUSCLE FIBER COMPOSITION USING MAGNETIC RESONANCE IMAGING (MRI)
  • ジキ キョウメイ エイゾウホウ MRI ニ ヨル キン センイ ソセイ ノ ス

この論文をさがす

説明

MRIより得られる緩和時間T1, T2を用いて, 非観血的に筋線維組成を推定できるかどうかについて検討するために, 16名の体育専攻学生に筋生検と緩和時間の測定を実施し, 両者の関係について検討した.<BR>筋線維組成 (%FT線維) と緩和時間 (T1およびT2) の間には, いずれの組合せにおいても正の高い相関関係が認められた.また, 速筋線維の占有率が高い者ほど両緩和時間において長い値が示されたことより, 速筋線維の方が遅筋線維に比べて緩和時間が長いことが示唆された.<BR>さらに, 筋線維組成の推定法としての妥当性を検討するために重回帰分析を行ったところ, T1とT2を組み合わせた変数およびT1の単独変数において筋線維組成と有意な関係が得られた.<BR>したがって本研究では, MRIによる緩和時間によって, 筋線維組成 (%FT線維) を非観血的に推定できる可能性が示唆された.

収録刊行物

  • 体力科学

    体力科学 37 (5), 376-382, 1988

    一般社団法人日本体力医学会

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ