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- 大野 都美恵
- 北海道教育大学旭川分校基礎医科学栄養生理
書誌事項
- タイトル別名
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- FATTY ACID COMPOSITIONS OF BROWN ADIPOSE TISSUE AND SKELETAL MUSCLES IN COLD-ACCLIMATED RATS AND RATS REARED IN COLD FOR SUCCESSIVE GENERATIONS
- カンレイ ジュンカ オヨビ ルイダイ カンレイ シイク ラット ノ カッショク
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説明
寒冷馴化 (CA) および累代寒冷飼育 (25G) ラットで骨格筋と褐色脂肪組織 (BAT) のトリグリセライド (TG) , リン脂質 (PL) 分画の脂肪酸 (FA) 組成を検討した.<BR>1.骨格筋のTG: 多不飽和FA (PU) , 不飽和指数 (UI) がヒラメ筋で赤筋白筋より高かった.CAでは白筋の飽和FA (SA) が低下, PUが上昇した.25Gでは白筋でCAと同様の変化がみられた.またヒラメ筋では単不飽和FA (MU) , PUの上昇, SAの低下がみられた.<BR>2.骨格筋のPL: TGに比較してSA, PUが高く, MUが低かった.CAでは赤筋でSAの上昇, PUの低下がみられた.白筋, ヒラメ筋では変化がみられなかった.25Gでは赤筋でCAと同方向の, しかし一層著しい変化が認められ.C20: 4, UIが低下, すなわちリン脂質の不飽和化の低下が示された.<BR>3.BATのTG: CAではSAの上昇, MUの低下がみられた.25GではSAとPUの低下, MUの上昇がみられた.<BR>4.BATのPL: CAではSA, PUの上昇, C20-4, AI, UIの上昇があり, 全体として不飽和化の促進がみられた.25GはAI, C: 24は上昇したが, UI, PUは変化しなかった.<BR>以上の結果は寒冷馴化が熱産生に関係している組織のFA組成の変化をもたらすことを示すものであるが, その意義についてはさらに検討する必要があると考えられる.
収録刊行物
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- 体力科学
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体力科学 37 (2), 132-140, 1988
一般社団法人日本体力医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204922375808
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- NII論文ID
- 110001944274
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- NII書誌ID
- AN00137986
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- ISSN
- 18814751
- 0039906X
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- NDL書誌ID
- 3188599
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可