書誌事項
- タイトル別名
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- Primary Hepatic Neuroendocrine Carcinoma
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説明
<p> 症例は69歳の女性で,上顎洞癌に対する化学放射線療法後に行ったPET-CTで肝腫瘍を指摘され当科紹介受診となった.血管造影下CTでは肝S6に35 mm大の腫瘤を認め,動脈相で辺縁に造影効果を認め門脈相で低濃度であった.直腸癌の既往があり,画像所見と合わせ直腸癌異時性肝転移の術前診断のもと,腹腔鏡下肝S6部分切除術を施行した.病理組織学的には既往の直腸癌,上顎洞癌のいずれの組織型とも異なっていた.免疫組織学的検査でsynaptophysin,chromogranin A,CD56が陽性であり,神経内分泌癌と診断した.術後早期に肺・肝再発し,5th lineまで薬物療法を行ったが,術後1年7か月で死亡した.肝原発神経内分泌癌は非常にまれな疾患で,その治療対策を講じるためにはさらなる症例の蓄積が必要である.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 50 (1), 9-17, 2017
一般社団法人 日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204922433408
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- NII論文ID
- 130005310359
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可