書誌事項
- タイトル別名
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- Laparoscopic Repair of Rectovaginal Fistula after Low Anterior Resection for Rectal Cancer
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説明
<p> 症例は64歳の女性で,他院で直腸癌に対し腹腔鏡下低位前方切除術を施行,再建はdouble stapling technique(DST)が行われた.術後に膣から便汁の排出を認め,直腸膣瘻と診断された.回腸人工肛門造設術が施行されたが,子宮付属器炎を繰り返すため,精査加療目的に当施設へ紹介受診となった.下部消化管内視鏡検査で直腸吻合部の前壁に径2 cm大の膣との瘻孔を確認した.十分な説明を行い,腹腔鏡下吻合部・瘻孔切除,経肛門的再吻合,経膣的膣壁縫合閉鎖術を施行した.術後経過は良好であり,術後10日目に退院となった.低位前方切除後の直腸膣瘻に対する根治手術として薄筋筋皮弁充填術を行った報告例は散見されるが,腹腔鏡による再吻合術を報告した例は本邦ではない.今回,我々は拡大視効果を利用した腹腔鏡下吻合部・瘻孔切除術を施行した1例を経験したので報告する.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 50 (2), 146-151, 2017
一般社団法人 日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204922923008
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- NII論文ID
- 130005242994
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可