書誌事項
- タイトル別名
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- A case of infant MRSA osteomyelitis caused by scald injury
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説明
症例は11ヵ月男児, 熱湯をかぶり頭部, 胸部, 右上肢に16%のⅡ度熱傷を受傷, 第5病日から発熱し抗生剤の内服が施行されたが解熱せず, 血液培養でMRSAが検出された. テイコプラニン, バンコマイシンの点滴を施行し, 血液培養で菌は検出されなくなり, 一旦解熱した. しかし胸部X線写真で右上腕骨の異常陰影を指摘され, 当科紹介となった. X線写真, 骨シンチ, MRIにて上腕骨近位骨幹端部, 遠位骨幹端部に膿瘍の形成を認めた. 切開排膿, 持続吸引ドレナージチューブの留置を施行した. 術後, ホスホマイシンとバンコマイシンの併用療法を施行し, 速やかに炎症所見は軽減した. 現在, 可動域制限なく, 良好な上肢運動が認められる. 起炎菌にMRSAを認めた場合, 感受性のある抗生剤を有効血中濃度に達するまで速やかに投与し, 膿瘍形成および化膿性関節炎が併発し, 抗生剤投与により炎症の鎮静化を認めない場合, 外科的処置を急ぐべきであると考える. <br>
収録刊行物
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- 中部日本整形外科災害外科学会雑誌
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中部日本整形外科災害外科学会雑誌 51 (5), 827-830, 2008
一般社団法人 中部日本整形外科災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204927802368
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- NII論文ID
- 130004055754
- 10024430909
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- NII書誌ID
- AN00146397
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- ISSN
- 13490885
- 00089443
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可