多目的・組立式手関節手指装具を利用した手の外科疾患の治療成績

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  • Functional Outcome Using Multipurpose and Constructable Wrist-hand Orthosis in Hand Surgery.

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抄録

術後早期に治療の目的に応じて, 1つの装具で即座に対応できる手関節・手指装具を種々の疾患に使用し, その治療成績を検討した.<br>基本構造は, 手部, 手継手部, 前腕部よりなり, 右用・左用およびS, M, L, LLの4種類のサイズからなる. 対象は指屈筋腱損傷11例, 指伸筋腱損傷6例, 橈側手根屈筋腱損傷2例, 指屈筋腱損傷後・PIP関節内骨折術後の屈曲拘縮3例, フォルクマン拘縮1例, 慢性関節リウマチによる伸筋腱皮下断裂6例, 慢性関節リウマチによるボタンホール変形1例, 橈骨神経麻痺5例, 腕神経叢麻痺による母指対立不能およびIP関節屈曲不能の1例の計36例であった.<br>指カブ, ゴム, ピアノ線などを組み合わせることにより種々の疾患に対応可能で, 術後成績も一部の症例を除いて良好な結果が得られた. 本装具は短時間で組み立て可能で, 装着感も良好で調節性に富んでおり, 種々の手の外科疾患に有用であった.

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