血管柄付き腓骨採取後に合併した鉤爪趾(claw toe)変形の治療経験

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  • Surgical Corrections of Claw Deformity of the Toes after Harvesting a Vascularized Fibula Graft

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説明

【目的】血管柄付き腓骨採取後の合併症の1つに足趾の鉤爪変形がある.今回当科にて足趾鉤爪変形に対し手術治療を要した症例を検討し,その原因と術式選択について報告する.【方法】過去25年間139例の血管柄付き腓骨採取例のうち,7例(5%)に物につまずくなどの愁訴を改善する目的で手術を施行した.【結果】手術術式は,比較的若年者で変形を認めてからの経過が短い患者4例では足関節内果後方で長母趾屈筋(FHL)の腱延長を行い,それ以外の3例では腱切離を行った.いずれの症例もFHL腱の引き出しで滑走が悪く,筋短縮性拘縮に陥っていた.術後全例,鉤爪変形は全足趾ともに矯正され,愁訴は術後早期に改善し,母趾屈曲も可能であった.【結論】鉤爪変形は,足関節内果後方でのFHLの延長術,切腱術いずれでも矯正可能で愁訴は良好に改善する.

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