軽微な外傷後に胸椎回旋性脱臼を呈したNF‐1による後側弯症の1例

  • 坂本 光
    今林整形外科病院
  • 山元 拓哉
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 井尻 幸成
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 善明 美千久
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 永吉 隆作
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 八尋 雄平
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 本木下 亮
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 香川 陽一
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 米 和徳
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学
  • 小宮 節郎
    鹿児島大学大学院運動機能修復学講座整形外科学

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Report of Neurofibromatosis Type I Palaplegia Caused by Rotational Dislocation of Thoracic Spine after Slightly Injury

この論文をさがす

抄録

[はじめに]神経線維腫症1型(NF1)によるdystrophic typeの脊柱変形を有す症例で,軽微な外傷により胸椎脱臼,下肢麻痺を生じた症例を経験したので報告する.[症例]12歳男児.脊柱変形を主訴に平成21年1月初診.T4-L1のdystrophic changeを有し,Cobb角は側弯40°(T7-10),および76°後弯(T7-12),T6-9傍椎体神経線維腫を認め手術予定としていた.2月25日つまずき膝を打撲,翌日より下肢麻痺となり3月3日入院.T7の回旋性脱臼を認め下肢MMTは0-1,排尿困難も呈し,3月4日にT2-L3の後方矯正固定術施行.術後1週で筋力は正常化,排尿可能となった.前方固定術を追加した.[考察・まとめ]NF-1によるdystrophic typeの脊柱変形では急激な変形の悪化により神経症状を惹起することがあり,早期の脊椎固定術が重要である.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ