NPWTを用いて治療した化膿性屈筋腱腱鞘炎の治療経験
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化膿性屈筋腱腱鞘炎に対し閉鎖陰圧療法を用いて治療を行った症例について検討した.症例は3症例で年齢は54,64,83歳でいずれも男性であった.1例は基礎疾患にII型糖尿病,肝硬変を有しており,また明らかな誘因は熱傷が先行した1例のみであった.発症から初回手術までの期間は全例1日で,うち1例は他院で初療が行われていた.当院初回手術は掌側Zigzag切開で進入し,徹底して病巣を掻把したのち部分的な開放創とし,浸出液コントロールのため閉鎖陰圧療法を併用した.またその際,指尖部をカットしたサージカルグローブを装着することで早期より自動運動を促し拘縮予防を図った.全例とも当院初回手術より数日後にSecond look手術を行い,皮膚欠損を有した1例を除いてドレーン留置,創閉鎖を行った.起炎菌はMRSA 1例,MSSA 1例,Streptococcus agalactiae 1例であった.いずれの症例も追加のデブリドマン手術は必要とせず,感染の再燃を認めなかった.徹底したデブリドマンとNPWTの併用により良好な成績を得た.
Journal
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- Orthopedics & Traumatology
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Orthopedics & Traumatology 65 (3), 451-455, 2016
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204939795200
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- NII Article ID
- 130005179849
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed