足舟状骨立方骨粉砕骨折に対しイリザロフ創外固定器を用いて治療した1例

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【はじめに】足舟状骨骨折は稀な骨折である.その頻度は全骨折中の0.26%といわれている.今回,足舟状骨立方骨粉砕骨折に対しイリザロフ創外固定器を用いて治療した1例を経験したので報告する.【症例】44歳・男性.バイクで転倒し受傷.単純X線・CT検査で左足舟状骨骨折,立方骨骨折,第3楔状骨骨折を認めた.舟状骨・立方骨は粉砕・圧潰していた.受傷9日後にイリザロフ創外固定器を用いて手術を施行した.創外固定ワイヤーを脛骨,踵骨,第1~3楔状骨に通し創外固定器を装着した.楔状骨に固定した創外固定リングは舟状骨を牽引調整できるように装着した.術後6週後に創外固定器を除去し,1/3より部分荷重を開始した.術後12週後に全荷重歩行可能となった.【考察】本症例のように舟状骨・立方骨の粉砕骨折と圧潰が高度な場合は,アーチの低下や短縮を整復保持するためにイリザロフ創外固定器を用いて治療し良好な経過を得た.

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