肩鎖関節脱臼に対する新しい手術デバイス“Zip Tight®”の使用経験

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  • 肩鎖関節脱臼に対する新しい手術デバイス“Zip Tight®”の使用経験

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【はじめに】肩鎖関節脱臼に対しhook plateによる治療を選択してきたが,術後の可動域制限,抜釘必須,抜釘後再脱臼等の問題があった.最近エンドボタンと縫合糸による烏口鎖骨靭帯再建を低侵襲で施行できるZip Tight®(BIOMET社)が使用可能となった.当院にて4例に使用し,術後6ヶ月~1年経過した例について検討した.【対象と方法】2014年4月~2015年1月に肩鎖関節脱臼Rockwood typeIIIにて手術施行した4例(男性2例,女性2例),平均年齢41.3歳(24~50歳),手術待機期間は5.8日(2~12日),術後経過観察期間は10.5ヶ月(6~12ヶ月)であった.術後成績は日本肩関節学会肩鎖関節機能評価(以下JSS-ACJスコア)で評価と,術後X線評価を行った.【結果・考察】JSS-ACJスコアは平均96点(92~100点),X線評価は術後脱臼なしが2例,50%未満の亜脱臼位が2例であった.術後長期可動域制限不要・抜釘不要・低侵襲といった長所はあるが,術後亜脱臼を2例に認めたため,後療法・手術方法の見直しが必要と思われた.

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