サッカーにて生じた小児の脛骨粗面骨折の1例

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説明

小児に生じる比較的稀な脛骨粗面骨折の1例を経験したので報告する.【症例】14歳,男児,サッカー部.既往は小学4年時に左Osgood-Schlatter病の指摘あり.今回サッカー試合中,右足でボールを蹴った際に軸足が相手と接触し受傷.単純X線画像,CT画像にて左脛骨粗面骨折(Watoson-Jones分類Type 3)を認めた.受傷同日に,4.0 mm CCS 2本とワッシャーを使用して観血的整復術を行った.術後のMRI画像では明らかな半月板損傷,靭帯損傷は認めなかった.術後は6週間のニーブレス固定とした.術後3ヵ月で骨癒合を認め,術後5ヵ月で抜釘を施行した.変形治癒,可動域制限,疼痛などの後遺症は認めなかった.【考察】本症例の発症機序としては,サッカーのキック動作時に軸足が相手と接触しており,大腿四頭筋が緊張した状態に強力な膝屈曲力が生じて骨折を認めたと考える.

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