軟部再発を生じた左母趾基節骨軟骨粘液線維腫の1例

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【目的】Chondromyxoid fibroma(軟骨粘液線維腫,以下CMF)は10~20歳代に好発するまれな良性骨腫瘍である.今回,腫瘍掻爬後に軟部再発した症例を経験したため,文献的考察を加え報告する.【症例】12歳,男児.2012年3月頃より誘因なく左母趾痛が出現し,単純X線で左母趾基節骨骨腫瘍を指摘され,当院紹介となった.切開生検の結果CMFであり,2013年7月に腫瘍掻爬,フェノール・エタノール局所補助療法,自家腸骨移植を施行した.経過良好であったが,2014年8月に左母趾足底に硬結を触れ,単純X線で足底部皮下に1 cm大の骨化性病変を認めた.次第に増大したため,2015年6月に腫瘍摘出術を施行した.病理診断の結果はCMF再発であった.【考察】CMFは骨腫瘍全体の1%以下と稀な疾患である.諸家の報告によると,術後局所再発は約30%と比較的高率であったが,多くは骨再発である.渉猟する限り,軟部再発例の報告は4例であり,文献的考察を含めて報告する.

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