津波から約1年経過した後のスリランカの仮設住宅地域と津波の被害を受けなかった一般家庭集落におけるMusca domestica nebulo(双翅目:イエバエ科)の個体群密度の比較

DOI Web Site Web Site 参考文献9件
  • 柳 真一
    Laboratory of Evolutionary Ecology, Graduate School of Environmental Science, Okayama University
  • 鹿嶋 小緒里
    Laboratory of International Health, Graduate School of Environmental Science, Okayama University
  • 大庭 伸也
    Laboratory of Insect Ecology, Graduate School of Environmental Science, Okayama University
  • 松原 ひろみ
    no description
  • PIYASEELI Udage Kankanamge D.
    National Institute of Health Sciences
  • 山本 秀樹
    Laboratory of International Health, Graduate School of Environmental Science, Okayama University
  • 中筋 房夫
    Laboratory of Insect Ecology, Graduate School of Environmental Science, Okayama University

書誌事項

タイトル別名
  • The comparison of population density of Musca domestica nebulo (Diptera: Muscidae) between a temporary housing area and an unaffected village in Sri Lanka after about one year from a tsunami

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抄録

2004年12月26日に発生した津波は,スリランカの多くの地域に深刻な被害をもたらした.2006年2月において,1年以上経過したにもかかわらず,大勢の人々が仮設住宅で生活することを強いられていた.そこで,仮設住宅地域と津波の被害を受けなかった一般家庭集落の間で,さまざまな病気を媒介しうるMusca domestica nebula Fabricius, 1784の個体数の比較を,トラップに集まる個体を数えることによって行った.家屋から離れた空き地では,2つの地域で違いがなかったが,台所では仮設住宅地域において一般集落よりも多くのM. domestica nebuloがトラップに集まった.住民からの聞き取り調査から,繁殖や餌として利用できる生ゴミが仮設住宅地域では多く放置されているためイエバエの個体数の増加や誘引が生じ,さらに食物や生ゴミのある台所にM. domestica nebuloが誘引されやすくなっていると考えられた.

収録刊行物

  • 衛生動物

    衛生動物 59 (2), 81-84, 2008-06-15

    日本衛生動物学会

参考文献 (9)*注記

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