大腿骨Head-Neck Junctionの3次元的形態評価

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  • ―正常股とDDHの比較―

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抄録

【目的】発育性股関節形成不全(DDH)の大腿骨頚部におけるCAM変形が存在するかを明らかにすること.【方法】正常股20関節,CE角<20°を満たし,且つ骨形態が保たれている前・初期股関節症50関節および進行期股関節10関節のCT画像を用いた.3次元再構築像で頚部軸を決定し,それを中心に10度ごとの放射状12slice(前方9時,上方12時)でα角を測定した.【結果】Max α角は正常群,DDH群ともに前上方(10~11時)に位置していた.10時でのα角はDDH群で有意に大きな値であった(43.8°vs 50.1°).CAM変形をα角≧55°と定義すると正常股で5%であるのに対し,・DDH群では28%であった.進行期例では骨棘の存在や変形のために10時の位置でのα角は平均58.1°,α角≧55°の症例は80%にのぼった.【結論】正常股・DDHともに頚部前上方にオフセットの減少がみられ,DDHではさらにOffsetが低下していた.α角55°をカットオフ値とすると28%にCAM変形が存在した.さらに進行期例ではCAM変形の頻度が増加した.

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