当科におけるMIS-TLIF/PLIFの検討

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  • ―従来法との比較―

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抄録

近年,従来の腰椎後方固定術の問題点を解決する手段としてMIS手術が広く普及してきている.当院で施行した従来法によるTLIF(Transforaminal Lumbar Interbody Fusion:以下TLIF)/PLIF(Pos-terior Lumbar Interbody Fusion:以下PLIF)とMIS(Minimally Invasive Surgery;以下MIS)-TLIF/PLIFの成績と問題点の比較検討を行った.対象は2012年から2014年の間に当院で1椎間のTLIF/PLIFを施行した70例であり,内訳は従来法によるTLIF/PLIF群(以下,Open群)34例,MIS-TLIF/PLIF群(以下,MIS群)36例,平均年齢は71.3歳であった.検討項目として術後3日目(最大値)のCRP値,CK値,周術期出血量,手術時間,在院日数である.術後CRP値,CK値は統計学的有意差は認めなかった.一方,出血量や在院日数ではMIS群で有意に少なかったが,手術時間はOpen群で有意に短かった.MISの有効性が示唆される一方で,手術時間はMISで長く,learning curveの存在が示唆された.今後,さらなる検討が必要である.

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