仙椎の部位別CTハンスフィールド値の検討

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【背景】骨脆弱性仙骨骨折は仙骨翼と第2仙椎に多く,骨強度低下が一因としてあげられているが詳細な検討例はない.CTハンスフィールド値(CT値)は空気を-1000 HU,水を0 HUとして物質の密度を示し,関心領域の海綿骨のCT値から骨強度を評価した報告が散見される.【目的】仙椎部位別CT値を測定し仙椎の骨脆弱部位を明らかにすること.【方法】70歳以上の女性25例で腰椎手術前にCT撮像を行った例(平均年齢77.0歳)を対象とした.①第1-4腰椎で椎体別のCT値と骨密度の相関を求めた.②Denis分類に準じて仙椎を冠状面のZone 1仙骨翼,2神経孔,3椎体に分け高位別のCT値を計測した.【結果】腰椎の骨密度とCT値の間には有意な相関を認めた(相関係数=0.54,p<0.01).仙椎の部位別平均CT値は冠状面S1高位ではZone 1が有意に低く,S2高位ではZone 1,2が有意に低かった.(p<0.05)【考察】高齢女性の仙椎の部位別CT値が低い部位は,仙椎不顕性骨折の好発部位に一致していた.

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