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説明
近年月1回の静注製剤であるイバンドロネートが選択可能となったが,実臨床での治療報告は少ない.月1回イバンドロネート静注製剤を新規投与した71名を対象とし,通院群と施設入所群での治療継続率,投与中止例の理由,急性期反応の発生率とその内訳について検討した.通院患者群と施設入所群において,投与開始後6か月での治療継続率はそれぞれ68.9%,100%(全体で73.2%)であった.また,投与直後の急性期反応を通院群の2名に認めた.骨粗鬆症患者における月1回イバンドロネート静注製剤治療における継続率,急性期反応は,施設入所群のほうが継続率は高く,急性期反応は少なかった.この相違は,ベースになる患者背景,ADL,平均年齢の違いが関与する可能性もあるが,超高齢者の多い施設入所患者に対してでも適切に使用することにより,イバンドロネート製剤は骨粗鬆症治療の継続率向上に寄与する可能性が示唆された.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 66 (2), 350-352, 2017
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204940429440
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- NII論文ID
- 130005632165
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可