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説明
成長期の脚長不等に対し骨端発育抑制術を行い,その成績と問題点について検討した.我々は(関連病院を含む),約40例stapleを用いた骨端軟骨発育抑制術を施行し,十分な脚長差の補正を得られたが,3例で問題が生じた.2症例でstapleのback outが生じ,手術時年齢が年長であった1症例で脚長補正が不十分であった.staplingによる骨端軟骨発育抑制術は侵襲が低く,骨軸成長に対する抑制効果が一時的に得られ,抜去後に成長再開を期待できるなど有用な術式である.一方でstapleの脱転や変形によるback outは抑制効果の消失や外反膝,内反膝など非対称性変形が生じる.また手術施行年齢,抜去時期,抜去後の骨成長抑制などの検討すべき問題点も存在する.症例ごとに最終脚長差を予想し,手術時年齢を検討し,適切な手術手技を行い,十分な経過観察により脚長差矯正の状態を把握することが重要である.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 62 (4), 813-816, 2013
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204940498048
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- NII論文ID
- 10031200347
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- NII書誌ID
- AN00126582
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可