書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of rearing diets on bait preferences of the German cockroach (Dictyoptera: Blattellidae) and the smoky-brown cockroach (Dictyoptera: Blattidae)
抄録
チャバネゴキブリとクロゴキブリを3種類の餌(牛肉缶詰,生野菜[キャベツとタマネギ]およびラット用固形飼料)で特定日数飼育した.数種類のベイト剤を同時に与えた結果,2種ゴキブリ成虫では全ての飼育区でコンブベイトの摂食量が最も多かった.さらに,クロゴキブリ成虫のベイト嗜好性パターンは羽化後の日数や幼虫期の餌条件が変わった場合でも変化しなかった.対照的に,2種ゴキブリ幼虫のベイト嗜好性は以下のように餌条件の違いにより顕著に変化した.概して,牛肉缶詰飼育区の幼虫ではコンブベイトの摂食量が最も多く,生野菜またはラット用固形飼料飼育区の幼虫ではカイコガ蛹粉ベイトの摂食量が最も多かった.さらに,クロゴキブリ若齢幼虫は老齢幼虫に比べ,カイコガ蛹粉ベイトを強く嗜好した.これらの結果は,ゴキブリの成虫と幼虫ではベイト嗜好性は全く異なること,餌嗜好性の変化は幼虫では大きいこと,クロゴキブリでは幼虫の発育期間中においてもベイト嗜好性が変化することを示す.
収録刊行物
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- 衛生動物
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衛生動物 65 (4), 167-175, 2013
日本衛生動物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204940536960
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- NII論文ID
- 130004910591
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- ISSN
- 21855609
- 04247086
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可