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説明
【症例】17歳男性.生下時から腎不全を有し,12歳より右足関節の歩行時痛と変形を認めた.足関節装具にて加療を受けるも変形が進行し当科を紹介となった.13歳時の初診時,右足関節に著明な外反変形を認めたが,腫脹はなく,可動域は背屈15°,底屈40°であった.初診時のX線では50°の外反変形と天蓋側面角77°の前方角状変形を認めた.5年後には85°の外反変形を呈していたため,腎移植術後にTSFによる変形矯正術を施行した.術後5カ月で術前目標値であった外反角10°へと矯正され,術後1年にて歩行時痛は消失し,下肢アライメントも良好である.【考察】慢性腎不全による骨変形は部分的な骨端線離開によって生じ,約10%に見られるとされている.本症例は角状・回旋・軸偏位・短縮と4種の複合変形であったが,TSFは術前プログラムの遂行により簡易に詳細な矯正が可能であり,これらの重度足関節変形に有用と考えられた.severe ankle deformity
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 62 (1), 47-50, 2013
西日本整形・災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204940780544
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- NII論文ID
- 10031160409
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- NII書誌ID
- AN00126582
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可