大腿骨ステム周囲骨折に対する骨接合術の経験
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人工股関節・人工骨頭置換術後の大腿骨ステム周囲骨折に対して骨接合術を施行する場合,治療に難渋することが多い.2008年から2011年に当院にて大腿骨ステム周囲骨折Vancouver分類Type B1と診断し骨接合術を施行した9例を対象とし,治療成績を検討した.平均年齢は80.6歳,平均経過観察期間は8.7カ月であった.ステム先端より近位に骨折があった4例ではケーブルのみを用いて骨接合術を行った.ステム先端周辺から遠位にかけて骨折があった5例では,反対側の大腿骨遠位用ロッキングプレートを上下逆にして使用し,ステム部分の固定にはケーブルも併用した.全体の手術時間は平均107±63分,術中出血量は平均275±271mlであった.骨癒合は全例で得られ,術後は全例で術前と同等の移動能力が得られた.骨折型に応じて固定方法を使い分ける当院の方法で,いずれも良好な成績が得られており,有用な方法であると思われる.
Journal
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- Orthopedics & Traumatology
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Orthopedics & Traumatology 62 (2), 305-308, 2013
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204940852352
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- NII Article ID
- 10031160473
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- NII Book ID
- AN00126582
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed