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- 生田 拓也
- 熊本整形外科病院
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説明
アキレス腱陳旧性断裂に対して腓腹筋筋膜の一部を反転し移植腱として用い再建術を行ったので報告した.症例は5例である.男性2例,女性3例,平均年齢は57.4歳であった.受傷より当院初診までの期間は平均2.2ヶ月(最長4ヶ月)であった.術後療法は新鮮例と同様のプログラムでおこなった.術後3ヶ月の時点では全例跛行はなく歩容は正常化した.術後6ヶ月時,可動域制限はなく,全例つま先立ちは可能であった.しかしながら,下腿三頭筋筋力については2例において正常に回復したが,4例においては4であった.再断裂例はなかった.陳旧性アキレス腱断裂では断端が退縮して端端縫合が困難な場合が少なくない.肥厚した腓腹筋腱膜は採取が簡便であり成績も安定しており,本法はアキレス腱の再建手術として有用であると考えられた.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 64 (4), 697-699, 2015
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204940891648
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- NII論文ID
- 130005112942
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可