肩鎖関節脱臼に対して人工靱帯を用いて鏡視下肩鎖靱帯・烏口鎖骨靱帯同時再建術をおこなった1例

この論文をさがす

説明

(はじめに)肩鎖関節脱臼(Rockwood Type III)に対して我々は自家半腱様筋腱,半膜様筋腱移植による肩鎖靱帯・烏口鎖骨靱帯同時再建の良好な術後成績を報告しているが,自家腱採取に問題を感じている.今回我々は人工靱帯で鏡視下肩鎖靱帯・烏口鎖骨靱帯同時再建術をおこなったので報告する.(症例)34歳,男性,右肩鎖関節脱臼(Rockwood Type III)術前日本肩関節学会肩鎖関節脱臼評価法33点 肩鎖関節脱臼を徒手整復後Kワイヤーで肩鎖関節を固定,まず烏口鎖骨靱帯をArthrexスーチャーボタンテープ(SBT)2本とドッグボーンプレート2個で鏡視下に再建し,肩鎖靱帯は同SBT1本を鎖骨遠位端と肩峰とを上下方向に通して結紮した.(結語)人工靱帯を用いた鏡視下肩鎖靱帯・烏口鎖骨靱帯再建は手技的に困難なものではなく解剖学的な再建ができ良好な整復位が得られた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ