高齢者の大腿骨遠位部粉砕骨折に対するダブルロッキングプレート固定
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説明
【目的】我々は,大腿骨遠位部骨折に対し外側ロッキングプレートを使用してきたが,粉砕骨折において骨癒合が遷延する症例を経験した.高度な粉砕骨折に対しダブルロッキングプレートを用いたので報告する.【対象と方法】対象は6例(男性1例,女性5例),平均年齢80歳である.骨折型はA3:1例,C2:4例,C3:1例で,開放骨折を2例に認めた.検討項目はX線学的評価(骨癒合の有無,femoral angle),臨床評価(全荷重時期,膝関節可動域,Workの項目を除くNeerの評価基準,合併症の有無)とした.【結果】全例に骨癒合が得られ,femoral angleは80~84°とアライメント良好であった.Neerの評価基準は平均72点であり,Excellent1例,Satisfactory 5例であった.【考察】粗鬆骨においてロッキングプレートは有用であり,通常は外側からのプレートのみで固定性が得られることが多いが,内側骨皮質の欠損を伴う粉砕骨折においてはダブルロッキングプレートも考慮すべきである.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 63 (4), 768-772, 2014
西日本整形・災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204941877248
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- NII論文ID
- 130004704793
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可