前十字靭帯不全膝における半月縫合術の成績
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説明
【はじめに】われわれは,膝前十字靱帯(以下,ACL)損傷と半月損傷を合併した症例で,諸事情により半月縫合術を単独で施行した症例について,ACL再建術時に半月の状態を評価検討した.【対象・方法】対象は2006年1月から2012年12月の期間に,ACL損傷に半月損傷を合併した症例のうち半月縫合のみ施行した症例6例6膝である.これらについて半月損傷形態,縫合方法,再鏡視所見,待機期間との関連について検討した.【結果】6膝中2膝に再断裂を認め,いずれも待機期間の長い症例であった.【考察】ACL不全膝で半月縫合術を施行した症例は,半月単独損傷で半月縫合術を施行した症例と比較し再断裂は高率であった.待機期間の長い症例で再断裂の可能性が高くなることが示唆された.ACL不全膝に対する半月縫合術は半月単独損傷に比べ再断裂の危険性は高いが,癒合率は66.7%であり禁忌でないと思われた.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 63 (2), 260-262, 2014
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204942017920
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- NII論文ID
- 130004910528
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可