Dual SC Screw Systemによる大腿骨頚部骨折の治療成績

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【目的】大腿骨頸部骨折に対しDual SC Screw Systemを用いて骨接合術を行った症例の治療成績について検討した.【方法】2006年6月から2012年4月までに大腿骨頚部骨折に対して骨接合術を行った31例のうち,1ヶ月以上経過観察可能であった26例26股(男性4股,女性22股)を対象とした.手術時年齢は58歳から91歳(平均78.8歳)で,術後平均観察期間は8.9ヶ月(1~42ヶ月)であった.骨折型はGarden分類stage I:13例,stage II:12例,stage III:1例であった.全例にスレッドバレル2本を使用した.【結果】平均手術時間は40.2±11.2分,出血は少量であった.再手術を要した症例は3例あり,その内容は骨頭壊死1例,偽関節1例,転子下骨折1例であった.【結論】臨床成績は短期成績ではあるが概ね良好であった.本手技の適応範囲,再手術のリスク,長期成績に関してはさらなる検討が必要であるが,比較的侵襲も少なく,有用な骨接合材料であると考えられた.

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